中小企業診断士に合格したい…できれば独学で!
という方は多いと思います。
結論からいうと、中小企業診断士試験は独学でも合格できます。
→合格後の収入等が気になる方は動画をどうぞ!
でも、独学でどんなテキスト教材を使ったらよいのか?
詳しく解説しているサイトがなかったので、独学で合格を目指す方のために、必要なテキストや勉強方法についてまとめておきたいと思います。
このページの目次
独学で合格するために
冒頭書いたように、中小企業診断士試験は独学でも合格できる資格試験です。ただし、合格者の大半が資格予備校を利用していることを忘れてはいけません。
受験校を利用するメリット
- 講義を通じて、分かりやすく解説してくれる
- 学習スケジュールを立ててくれる
- 試験勉強のモチベーションを維持する手助けをしてくれる
- 必要な教材を漏れなく準備してくれる
- 試験に必要な情報を提供してくれる
TACなどの受験校を利用すると、こうしたメリットがあります。受験校に通うと合格しやすい…ではなく、勉強に集中できるから比較的短期間で合格しやすいという方が適切だと思います。
この記事では、中小業診断士試験を独学で合格するために必要なおススメの市販テキストを紹介します。
独学の方におすすめのテキスト・中小企業診断士1次試験
スピードテキスト(スピテキ)
受験生の間で「スピテキ」と呼ばれてる教材、スピードテキストです。
実はコレ、資格の学校TACの講義で使われているテキストと中身は同じなんです。TAC受講生には早く配布されていますが、毎年9月から順次TAC出版から一般販売されています。
スピード問題集(スピ問)
受験生の間で「スピ問」と呼ばれてる教材、スピード問題集です。もうお分かりですか?
実はコレも、資格の学校TACのカリキュラムで使われている問題集と内容は同じなんです。中小企業診断士試験の過去問やTACの答練や模試の中から良問だけを抜粋した問題集です。繰り返し解くことで知識が定着していきます。
第1次試験・過去問題集
中小企業診断士試験の過去問は協会で公開されていますので、過去問と正答だけ知りたいのであれば無料で入手することができます。
ですが、市販の過去問を買う理由は問題解説があるからです。
この本には、直近5年分の過去問の解説と、TACのデータリサーチ(受験生調査)に基づいた正答率が記載されています。正答率の高い=優しい問題、正答率の悪い=捨て問題がわかります。
どうしてTACばかり挙げたのか?
あんた、TACの回し者か? と思われたかもしれませんが、違いますよー。1次試験対策においては最大手のTACの教材が優れているからです。
実際、TACの講義を受講してもテキスト、問題集、過去問を使いますから、これで必要十分なのです。7科目フルセットで買って約35,000円。独学は安く済みますね…!
独学の方におすすめのテキスト・中小企業診断士2次試験
1次試験は暗記中心なので独学でもこつこつ勉強すれば必ず合格できますが、2次試験の独学は難易度がグッと高くなります。
ふぞろいな合格答案シリーズ
2次試験を受験する6~7割の人が買う絶対必読のテキストです。合格した人の答案と、不合格になった人の答案を分析して掲載されています。
- 実際に合格した人の、再現回答や試験中に感じたことなどが書いてあり、参考になりますよ。
- 2次対策の決定版。「人並みよりちょっと上」な答案とはどのようなものかを確認できる。
- これくらいで合格できる!というレベルを把握できるので、必読じゃないですかね。
Amazonレビューから抜粋
その他、ストレート合格した人、2年目で合格した人、多年度で合格した人…それぞれの勉強方法もまとめられています。毎年6月下旬に発売されますが、すぐに売り切れてしまうので予約必須です。
二次試験合格者の頭の中にあった全ノウハウ
あまりメジャーではないのですが、独学の受験生にとっては有益な情報が詰まった良書です。TAC、MMC、TBC、AASなど…受験校ではそれぞれ独自の解き方がありますが、独学の方はそういった試験テクニックを学べる機会がありません。
この本ではそうした2次試験に必要な知識ではなく、ノウハウに特化してまとめられています。実際に2次試験の過去問を解いてみて、どうやって勉強したらいいんだろう…どうやって解けばいいんだろう…という悩みにぶち当たってから、読むとよいと思います。いろいろな試験ノウハウが収録されているので、自分にあった解答方法がいくつか見つかると思います。
集中特訓 財務・会計 計算問題集
診断士試験の最後の難関、事例Ⅳの財務会計の計算問題集です。本試験問題と少し形式が異なりますが、良問ばかり収録されています。
基礎知識は1次試験の勉強で学んでいるので、こうした問題集を繰り返し解いていくことで必然的に知識が深まります。
意思決定会計講義ノート
イケカコとは何?と思ったことありませんか?
受験生の間で「イケカコ」と呼ばれているのが、この意思決定会計講義ノートなんです。事例Ⅳで度々出題される意思決定会計を集中的に学べます。
中小企業診断士試験対策用のテキストではありませんが、この本に載っている問題の類似問題が2次試験事例Ⅳで出題されていますよ。
中小企業診断士の独学受験を考える前に
独学で合格している人は、おそらく10%未満だと思います。暗記が中心でマークシート式で実施される1次試験は独学でも合格できると思います。
しかし2次試験はそう簡単にはいきません。与えられた事例企業に対して、診断・助言をする記述式の試験です。
さらに2次試験の模範解答は公開されていないため、独学で試験対策をしても何が正しくて何が間違っているのか分からず非常に勉強がしにくいのです。そのため、記述の添削をしてくれる資格予備校に通う人が多くなっています。
中小企業診断士試験の内容について、別途記事にまとめてますので一度ご覧ください。
節約したくて独学を選ぶなら、考え直してもいいかも
どうして独学で合格を目指すのでしょうか?受験校を利用したら20万円以上かかって高いから、安くすませるために独学で!と考える方が多いのですが、実はそこまで高くありません。
定評のあるSTUDYing(旧通勤講座)だと全部で6万円くらいで受講できますし、たとえTACのような大手学校であっても一般教育訓練給付制度を利用すると受講費用の20%(最大10万円)がハローワークから支給されますよ。
受験勉強の費用は合格後1~2年で副業で稼げる
企業内診断士として「副業」で年収を増やすコツでも紹介したのですが、診断士に合格すると副業もしやすいので受験にかかった費用はすぐに元を取ることができます。
勤め先の会社で副業が禁止されていても、雑所得の範囲内であれば会社にはバレませんし、結構多くの方が副業されてますよ。
独学でも資格学校でも、合格できればOK
中小企業診断士の試験は、何度か不合格になり諦める人も相当数いるのも事実です。結局は独学でも資格学校でも、合格できればOKだと思います。
1~2年で合格したいのであれば独学ではなく受験校を使う方が効率がよいと思います。独学で4年かけるか、通学で2年かけるか、どちらがよいかは個々の価値観によるところですね。
中小企業診断士の試験を受験するなら絶対合格してくださいね!今後の人生が変わる可能性を秘めた資格ですから、取得して損はしませんから!!
具体的な勉強方法やスケジュールについては、以下の記事を参考にしてみてください。
試験対策全般
1次試験の勉強方法や学習時間
- 財務・会計 の勉強法
- 企業経営理論 の勉強法
- 経済学・経済政策 の勉強法
- 経営法務 の勉強法
- 経営情報システム の勉強法
- 運営管理 の勉強法
- 中小企業経営・中小企業政策 の勉強法
- 1次試験対策・7科目総合編
- 経営情報システムの足切り経験者におすすめの本
2次試験対策