勘定科目?簿記??
財務・会計についてはまったく分からない超ど素人から勉強をはじめました。途中何度、挫折しそうになったことか…。

でも財務会計は2次試験の事例4にも直結するので絶対手を抜けない!診断士に合格して改めて感じたことですが、財務会計は勉強したら勉強した分だけ得点が上がる科目だと思いますよ。

では、勉強法と勉強時間、得点推移をまとめましたので参考にしてみてください。

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財務・会計とは?

財務・会計について、試験要項を含めてかんたんにまとめますと、以下の通りです。(※あくまでも受験勉強を経験した主観です)

科目設置の目的

財務・会計に関する知識は企業経営の基本であり、また企業の現状把握や問題点の抽出において、財務諸表等による経営分析は重要な手法となる。また、今後、中小企業が資本市場から資金を調達したり、成長戦略の一環として他社の買収等を行うケースが増大することが考えられることから、割引キャッシュフローの手法を活用した投資評価や、企業価値の算定等に関する知識を身につける必要もある。このため、企業の財務・会計について知識を判定する。試験要項より抜粋

学習するとどうなるのか?

B/S、P/Lなどの財務諸表が読みやすくなります!経営層の意思決定の理由がわかるようになりますし、営業マンであればより深い提案や数値の管理ができるようになると思います。

難易度

隔年で難化・易化する傾向があると思います。難化した年でも、2次試験の事例Ⅳほどは高くはならないと思います。難易度の問題に固執し、時間切れで得点を大きく落としてしまう可能性があるため、捨て問にする割切りが必要になります。

勉強時間と得点推移

まず、勉強時間と得点推移です。ご覧のとおり苦手でした。あ、オレ中小企業診断士の試験の合格は無理かも…何度か挫折しそうになりました。
財務会計の勉強時間と得点推移

簿記で一苦労

取引の発生が発生後、仕訳、元帳に転記、試算表・棚卸帳を作成し、決算整理手続き、財務諸表の作成、キャッシュフロー計算書の作成という一連の流れを理解するのに時間がかかりました。

制度会計のほかにも管理会計や財務会計まで、ものすごいスピードで講義が進むので結構辛かったです。なんど挫折しそうになりました…。

1次試験では簡単な問題も多く出題されますが、出題範囲が膨大で本当に苦労しました。簿記3級を持っているとスムーズに取り組めて、簿記2級以上を持っている方は得点を上乗せできる得意科目に設定できるといます。

簿記の基礎をおさえるために

1次試験は1発で合格しましたが、2次試験の事例4で失敗をしたのを機に、速習!日商簿記3級で簿記の基礎の基礎から勉強し直しました。今思えば1次試験の勉強のときにやっておけばよかった..。

フリーラーニング柴山先生の講義動画はめちゃくちゃ分かりやすいですよ。

速習!日商簿記3級講義動画(YouTube)

財務会計の要点をまとめた資料

テキストと問題集だけでは暗記しきれなかったので、通勤時間とか隙間時間に勉強できるよう自分なりにまとめてました。昔にまとめた生々しいデータです、一部ですが紹介します。(誤字脱字あったらすみません)

まずは財務会計の用語ですね。
エクセルにまとめてからcsvで出力して、暗記アプリにいれて覚えてました。

財務会計の暗記

実際に使っていた暗記カードのデータをnoteに全件まとめましたので、よろしければご活用ください。noteを見る>>

貸借対照表(B/S)、損益計算書(P/L)、キャッシュフロー計算書(C/F)…トイレに貼って毎日眺めてました。用語覚えるだけじゃなくて、自分で計算して作れるようになるのか?と不安だった記憶がある。

勉強に使った財務諸表

税効果会計習ったはいいけど、最初は意味を理解してなかった。。

税効果会計

昔の資料を見るのはおもしろいなぁ。

財務・会計の勉強を通じて感じたこと

財務・会計はゼロからの勉強だったので苦労したけど、一番成長を感じることができた科目だと思う。

ど素人から財務会計の勉強を始めて合格する頃には、B/SとP/Lを見て経営分析したり、予想B/S・P/L・C/Fを作って投資経済性を判断できるようになるわけですからね…大変だけどやりがいはありますよ。

財務会計の勉強法や試験対策のコツ

問題を解きながら、知識を広げていく

一通り、知識が入った後、頻出分野を中心にいろいろな問題を解いて知識を深めていきました。でも困ったことにテキストで暗記しても、少し角度を変えて出題されると解けないんですね。断片的・表面的にしか暗記していないとこういう状態に陥ります。

でも焦る必要はありませんよ。問題を繰り返し解いてく過程で、理解が深まっていったのだと思う。こればっかりは慣れるしかない。

2次試験事例Ⅳの勉強で体系的に理解

春頃に、無謀にも2次試験・事例4にチャレンジしました。
はい、もちろん解けませんし、絶望しましたし、挫折しそうになりました(涙)

でもいいこともあったんですよ!
2次試験は1問1答のように解く1次試験と違い、1つの事例企業を財務・会計の様々な視点で分析・助言することになるので、たくさん計算します。予想P/Lと予想B/Sを作成してCVP分析をしたり、キャッシュフローを計算してNPVを用いて投資経済性を判断したり…初学者にとっては難しいのですが、繰り返し解く中で、知識と知識が繋がって体系的に分かってきました。

なので、1次試験の財務会計を一通り勉強した後、事例Ⅳ対策の勉強をしてよかったと思う。

解ける問題から解く

財務・会計は1問4点と配点が高い科目です。5問間違えると20点減点ですからね?
ぼく、みたいに財務会計が苦手な人にとっては怖い科目です。しかも、2~3分で1問解かないと試験時間以内に全問終わりません。

配点はというと、難易度に関係なく大半が1問4点。
なので、解くのに時間が必要な問題(必要になりそうな問題)は後回しにして、解ける問題から解答して着実に点数を取りにいきました。可能な限り40点以下を回避する試験テクニックだと思う。

学習効率を高めるための文具と使い方について、実際にぼくが使っていたものをまとめたので、よろしければご覧ください。「試験勉強の効率を高める方法」を見る>>

試験を終えた感想

60点を目標にして本試験に臨み、結果は66点。
受験した年の問題が比較的簡単だったということもありますが…財務・会計は勉強したら勉強した分だけ得点が伸びる科目ということを体感しました。

ちなみに、中小企業診断士試験を受験している方には、公認会計士、税理士、簿記1級保持者、経理畑の方がゴロゴロいます。超ど素人から勉強をはじめる方は覚悟しておいた方がいいです。

受験勉強はたいへんですが、ぼくは試験合格後、こんな感じで変わりました。あきらめずに勉強を続ければ必ず合格できるし、合格した後も楽しいですよ。がんばりましょう。

財務会計の勉強で最も役だった教材

繰り返し解いて、解いて、解きまくる!テキストで暗記しても要は問題を解けなければ意味がない。ということで、何度もアウトプットするのに使ってました。

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1次試験の勉強方法や学習時間

2次試験対策