中小企業診断士受験しようと思うけどいつから勉強はじめたらいい?秋くらい?…のような受験相談を何件か受けたので、いつも話していることをまとめたいと思います。

参考:中小企業診断士に合格して5年。変わったこと。(YouTube)
→合格後の収入等が気になる方は動画をどうぞ!

大手資格予備校の診断士講座は毎年9月10月頃から講義がはじまります。

が、3月や5月頃に興味を持ったらどうしたらいいの?と悩んでいる方向けの内容になってます。

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診断士の試験勉強は何月からはじめるべきか?

中小企業診断士になりたなーっと思い立ったら、いつから勉強したらいい?何月頃からかな?…について説明する前に、まず診断士試験の実施時期にから簡単に説明していきたいと思います。

中小企業診断士の試験日

中小企業診断士試験は、例年8月に1次試験、10月に2次筆記試験、12月に2次口述試験が実施されます。

一発合格者は一握り

中小企業診断士を受験する方は、誰しもが一発合格(1回の受験で合格)を狙っています。診断士の試験科目はビジネスパーソンにとって学ぶ価値のある科目ばかり。じっくり勉強してもいいかもーっと言っている人でも、手っ取り早く合格したいのが受験生の本音だと思います。

中小企業診断士の難易度」でも紹介したように、診断士は司法試験や税理士ほど難関資格ではないものの難関資格の部類に入る資格試験であることに間違いありません。一発合格する人はほんの握りで98%くらいの方が2回以上受験することになります。

結論から先に言ってしまうと、中小企業診断士を受験しようと思ったらすぐに勉強をはじめた方がいいと考えてます。

1年間資格予備校や通信講座をやれば合格できるという甘い試験ではないってのもありますけど…

試験制度の面からもすぐに勉強を始めた方が得なんですよね。とりあえず、診断士の1次試験の仕組みをみましょう。

1次試験合格基準

中小企業診断士の1次試験は7科目で、全科目択一・マークシート式で試験になります。ザっと紹介すると以下の科目です。

科目試験時間配点
企業経営理論60分100点
財務・会計60分100点
運営管理90分100点
経済学・経済政策90分100点
経営情報システム60分100点
経営法務60分100点
中小企業経営・政策90分100点

で、その合格基準ですが、試験案内には

第1次試験の合格基準は、総点数の60%以上であって、かつ1科目でも満点の40%未満のないことを基準とし、試験委員会が相当と認めた得点比率とします。

引用元: 中小企業診断士試験|(社)中小企業診断協会

と記載されています。

7科目受験する場合、7科目×60点=420点であれば合格、7科目の総得点が419点であれば不合格ということです。(没問や難易度調整で基準が変わることもありますが、ここでは割愛します)

ここで受験生にとって救いの手になるのが、科目合格制度です。

1次試験の科目合格制度

科目合格基準は、満点の60%を基準として、試験委員会が相当と認めた得点比率とします。

科目合格の場合は、翌年度と翌々年度の第1次試験を受験する際、申請により当該科目が免除されます。

3年間ですべての科目に合格すれば、第1次試験合格となります。

引用元: 中小企業診断士試験|(社)中小企業診断協会

診断士1次試験については、60点以上得点し科目合格となれば、翌年と翌々年の受験ではその科目をパスできる科目合格制度が導入されています。

つまり1次試験に落ちたとしても合格した科目は受験しなくていいんです。(3年以内にすべての科目を合格したら1次試験合格となります)

実際、初学で7科目受験するのは大変です。受験科目が少なくなると気持ちの面でも楽になりますよ。

ちなみに、大手資格予備校では1.5年次コースという意味の分かりにくいコースが存在しますが、それがこの科目合格を狙って受験をしていくコースなのです。

…ってことで、

たとえば5月6月頃に、診断士になりたいなー、診断士受験するぞーっと思い立って勉強方法や資格講座を調べているのであれば…

9・10月からの開講を待って勉強をはじめるよりも、すぐにでも勉強して8月の1次試験を受験して科目合格をした方が絶対いいですよ。

すぐに勉強をはじめた方が理由2つ

超短期間の勉強で合格できるかもしれない!

中小企業診断士試験で一発合格できる人はほんの一握りなのですが…中には、わずか数か月の勉強で1次試験に合格し、その後2ケ月の勉強で2次試験も合格する強者もいるんですね。

ぼくの友人にも、ゴールデンウィーク明けから独学で勉強をはじめて1次試験、2次試験ともに一発合格した人がいます。独学で、勉強期間わずか半年!羨ましい…!

もしかしたら、この記事を読んでいるあなたも超短期の勉強で合格する人かもしれませんよ!

1次試験対策が不十分だったとしても、たまたま得意な分野が出題されたら1次試験を合格できるかもしれないんです。

本試験の独特な雰囲気を経験できる

1年に1回しかないので試験当日は緊張します。1年間みっちり勉強して十分対策をしてきた人ほど、ミスできない…っと緊張してしまうんです。

で、緊張し過ぎて冷静さを失い、いつもはミスしないミスをするケースはよくあるんです。

資格予備校が主催する模試などもありますが、やっぱり本試験には独特な雰囲気があります。ピリピリした緊張感、合格するぞという意気込み、会場に行くまでの暑さや会場の気温…。

不合格となってしまっても受検経験は無駄にはならないので、可能であれば1度受けておいた方がいいと思います

診断士試験の勉強のはじめ方

予備校(通学・通信)を利用する場合

大手資格予備校の場合、9月から開講されるところが一般的です。これは、8月に実施される1次試験の内容・傾向を踏まえて、テキスト教材や講義を作るためです。

年明け1月2月であれば超短期で合格を目指す速習コース、春3~5月頃であれば1.5年次コースを利用するのがよいでしょう。

夏頃に興味を持ったら開講を待つほかありません。

開講が待ちきれない方は、財務・会計の基本テキストや簿記3級のテキストで予習しておくとよいでしょう。(受験生の7割以上は財務・会計で苦労するんです…)

格安の通信講座を利用する場合

中小企業診断士の資格取得を目指すのに何十万円も払うのが勿体ないと思う方は、格安の通信講座を利用するとよいかもしれません。

代表的なのはSTUDYing(旧通勤講座)。たしか5~6万円くらい。(ユーキャンはおすすめしません)

大手予備校ほど教材や模試は充実していないものの、知識を吸収するための動画は充実してます。

移動時間などスキマ時間を活用できるのでめちゃくちゃ便利っていうことで、独学で勉強している方が補完的に使うことが多いです。

独学で勉強する場合

独学であれば勉強の計画もすべて自分で立てますので、いつからでも勉強をはじめることができますよね!

モチベーションの維持が大変ですが、中小企業診断士は独学でも合格できる資格です。

独学で合格するためのテキストや勉強法」の記事で書いたように、予備校で使われている教材と同じ内容のテキスト・問題集が手に入りますので、ネット通販などで購入して勉強しましょう。

全部揃えて3万円くらいですよ。

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