中小企業診断士に合格するまでを振り返って、まとめます。

テクニック的なことではなくて、実際の勉強法や学習時間、悩んだこととか、そのまま書いておこうと思う。

中小企業診断士試験に合格してから本当にいろいろな変化がありました。資格取得後、独立をしなくても副業で年収アップを狙うこともできますよ。

参考:中小企業診断士に合格して5年。変わったこと。(YouTube)
※2020年4月に動画にまとめました

診断士の受験勉強はたいへんですが、今ではいい思い出です。

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中小企業診断士第1次試験とは?

中小企業診断士になるのに必要な学識を有しているかどうかを判定することを目的として、企業経営に関する7科目が設定されています。1次試験は多肢選択式(マークシート式)で行われ、毎年8月に1度開催されます。

どんな科目があるの?

科目 試験時間 配点
企業経営理論 60分 100点
財務・会計 60分 100点
運営管理 90分 100点
経済学・経済政策 90分 100点
経営情報システム 60分 100点
経営法務 60分 100点
中小企業経営・政策 90分 100点

1次試験の合格基準は?

  1. 第1次試験の合格基準は、総点数の60%以上であって、かつ1科目でも満点の40%未満のないことを基準とし、試験委員会が相当と認めた得点比率とします。
  2. 科目合格基準は、満点の60%を基準として、試験委員会が相当と認めた得点比率とします。

勉強時間と合計点数の推移

まず、気になるのは勉強時間ですよね。
1次試験の7科目は合計約1100時間。本試験の結果は438点でした。(得点調整があったので、442点が最終結果)

勉強開始当初の知識

中小企業診断士の受験に役立つような簿記やビジネス実務法務などの資格も持っていなかったですし、国家試験もはじめてでした。要は、真っ新な状態から受験勉強しました。

以下が、7科目の月間勉強時間と合計点推移です。

最初の6ケ月はインプット中心

基本的には学校のプログラム通りに講義を受けてました。もちろん練習問題を解きますが、基礎講義でインプットが中心。

講義後に暗記カードで基礎知識を暗記、練習問題を繰り返して解いて知識を定着させました。カリキュラム通り試験勉強を進めるだけでも、結構大変でした。

2月~4月は2次試験対策中心

(1年目の2次試験は不合格だったので、参考にならないですが…)
ストレート合格を狙っていたので、2月~4月までは1次試験対策をセーブして、2次試験の勉強するという思い切った作戦を取りました。

理由は…書くのが苦手だから。

1次試験は勉強時間を費やせば合格できるイメージができたのですが、書くことが苦手な私にとって2次試験は鬼門。絶対に苦労するだろうと考えていたので、前倒して勉強をはじめました。

2次試験対策は新鮮で気分転換になりましたが、80分以内に答案を作成する難しさ、事例Ⅳを解く力がないことを痛感しました。

5~7月は、苦手な分野を重点的に勉強

初期の演習は難易度が低く設定されていることもあり500点を超えました。それからずっと点数が下がり、6月時点で381点まで落ち込みました。

演習の難易度を徐々に上げて、受講生の危機感を煽るプログラムになっているのだと思いますが…点数が下がっていくと結構ショックを受けます。

5月時点でインプット講義が一通り終わっていていたので、苦手な分野を重点的に勉強。その結果、7月の模試で412点に上昇。合格基準420点には到達していないものの、1次試験は合格できる力がついたと感じてました。

おそらく真面目に勉強を続けてきた初学者は、6~7月で急激に得点獲得力が高まります。自分なりの勉強法も確立できていて、不得意分野が明確になっているので、試験対策をし易くなるんです。きっと。

1次試験の目標点数と結果

科目 目標 結果
企業経営理論 65点 61点
財務・会計 60点 66点
運営管理 70点 61点
経済学・経済政策 40点 36点
経営情報システム 70点 76点
経営法務 55点 64点
中小企業経営・政策 70点 74点
合計 430点 438点

経済学・経済政策は演習で得点が安定せず、苦手意識もあったので足切りに合わない40点に設定し本試験に臨みました。結果は36点…最悪な結果になりました。

幸いなことに科目合格率が2.1%と異常に低かったため、得点調整が入り足切りを回避。合計点で420点を超えることができ、1次試験は1回で合格することができました。

1次試験の勉強法の悩みと対処法

勉強の仕方・方法がよくわからない

通信教材を使用していたのですが、勉強仲間もおらず…孤独に勉強をする毎日。
知識が増えたり、これまでなんとなく知っていた知識が体系的にまとまってきたり、楽しい反面、かなり孤独でした。

テキストで覚えたはずなのに、問題を解くと解けない。なぜ??という感覚でした。

中小企業診断士試験は、中学校・高校のように決められた教育プログラムがあって、勉強した範囲から出題される試験ではありません。ある程度、出題分野が公表されていますが、指定の教科書はありません。

過去問を分析した教育機関、出版社が作成したテキストを使って勉強していくわけですから、学んだところが必ず出題されるっていうことではないわけですよね。私の場合、こうした国家資格の基礎的なところで戸惑いがありました。

ただ、こればっかりは慣れるしかありません。

中小企業診断士の1次試験は100点を狙うテストではなく、60点以上を取ればいいテストという風に捉えて、頻出論点を中心に勉強しました。

勉強のペースを掴むのに2~3ケ月

資格試験は、自主的に取り組むものなのでサボろうと思えば、いつでもサボれます。または、勉強しようと計画を立てても、仕事が忙して帰宅するのが遅くなると勉強する気にならなかったり…。

勉強方法を確立するのと同様に、勉強の癖付けをするのに時間がかかりました。

まずは、1日●時間・1週間で●時間勉強しようと決めて、勉強してました。決して、効率のいい受験勉強ができていたとは思えないですが、まず勉強していくペースを掴むことはできました。
(※大学受験や他の資格で、みっちり勉強した経験がある方が、適応するまでの時間が早いと思います。)

複数科目を同時並行で進める難しさ

通信教材の場合、1科目ずつ勉強していくことになりますね。いわゆるインプット講義です。インプットしたら問題を解いて定着させていくわけですが…7科目勉強しなければならないのでインプット講義はずっと続きます。

1日3時間の勉強時間を確保しても、3科目勉強する場合は単純計算で1科目1時間です。あまり勉強できないんですね。

ようやく勉強癖が付き、勉強方法がわかってきたのに…と、複数科目を勉強するのに苦戦しました。

インプット講義で完璧に暗記できて問題を確実に解ける人は、ほぼいない。ですから、問題を解いて不足している分野を再度勉強してインプットするんですね。結局、インプットだらけになる。。でも、インプット講義はどんどん進む。。。

1日3科目以上勉強すると、効率が悪いと思ったので、1日2~3科目勉強するようにしてました。

中小企業診断士に合格してから思うこと

勉強時間は人それぞれ。他人は気にしない。

中小企業診断士1次試験合格までの平均学習時間は800~1000時間といわれているようです。1次試験は択一のマーク式なので、暗記力が優れていて、勘が鋭く、運の強い人は、すごく短い勉強時間で合格できる可能性もあります。

実際200時間程度で合格した人も周りにいますが、そういう方は特別。ふつう、真似しようとしても真似できません。

2年500時間で合格するのか、1年1000時間で合格するのか、どっちがいいと思うかは、個人の目標や価値観によると思います。私の場合、合格までの期間を優先していたので、約10ケ月で約1100時間費やしました。

自分に合った勉強法・ペースを確立することが重要

自分に合った勉強法が確立できるか、できないかの差はとても大きいと感じました。

たとえば、公認会計士や税理士など難関国家資格を保持している人、難関大学出身の人は、随分アドバンテージがあるでしょう。賢いからというのではなく、既に自分に合った勉強法を知っている、または勉強のペースを掴むのが早いんですよ。しかも科目免除もできますし。

一度、勉強法やペースが確立すると、学習効率が高まってどんどん伸びていく傾向があるので、こうした人たちは比較的短時間で合格に至っているように思います。

ぼく自身、今振り返れば、勉強を開始した最初の3ケ月くらいは勉強効率がすごく悪かったと思う。

じゃ、その時間は無駄だったのか?というと、そんなことはなくて、自分の勉強法・ペースを確立しよう!って、必死に取り組んでいたからこそ、後から軌道に乗ってきたとも思います。要は、ぼくには必要な時間だったんですね。

そんなこんなで(感覚的ですが)、いかに早く受験勉強を軌道に乗せることができるかが非常に重要だと思います。

科目ごとの勉強法

科目ごとの詳細は、下記ページにまとめました。
テクニック的な内容というよりも、ありのままの記録になります。興味のある方はぜひ。