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海外旅行に行くとき、わざわざ旅行保険に入る方って少ないですよね。だって、クレジットカードに海外旅行の付帯保険があるもん!という方がほとんどだと思います。知っているようで知らない、自動付帯と利用付帯の違いや、抑えておくべきポイントを簡単にまとめました。

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クレジットカードの付帯保険の落とし穴には注意しよう

自動付帯と利用付帯に注意する

クレジットカード海外旅行付帯保険付き!などありますが、自動付帯や条件付き自動付帯(利用付帯)で補償金額が異なります。特に、傷害死亡・後遺障害については大幅に金額が異なることがありますので、自動付帯と条件付き自動付帯(利用付帯)の違いについて、事前に把握しておく必要があります。

自動付帯分ってどういうこと?

クレジットカード会社に旅行に行く事前報告がなくても、自動的に保険が付帯されます。一度もカード決済したことがなくても、
旅行先にそのクレジットカードを持って行かなくても
、補償してくれます。

条件付き自動付帯(利用付帯)ってどういうこと?

事前に旅行代金の一分、または全部をカードでお支払いする事で、自動付帯されている補償額がさらに上乗せされる付帯保険です。

※利用条件の例
下記条件のいずれかを満たした場合補償

  • 日本出国前に航空機、電車、船舶、タクシー、バスといった公共交通乗用具の利用代金を当該カードで支払った場合
  • 日本出国前に宿泊を伴う募集型企画旅行の旅行代金を当該カードで支払った場合
  • 日本出国後に公共交通乗用具の利用代金をはじめて当該カードで支払った場合

補償対象期間に注意する

クレジットカードの付帯保険では、いつから補償対象となるのか?これも、自動付帯と条件付き自動付帯(利用付帯)で違いがあったりするので、注意しておきたいところです。
(※ここでは、3ヵ月間としてますが、90日や60日など、クレジットカード会社によって多少期間が異なります。

自動付帯分の場合

旅行開始から3ヵ月間(かつ旅行期間中)が補償対象期間となる。逆にいうと、3ケ月以上の渡航では補償されません。

条件付き自動付帯(利用付帯)の場合

旅行出発前にご利用条件を満たした場合、旅行開始から3ヵ月間(かつ旅行期間中)が補償対象期間となる。ただし、旅行出発後にはじめてご利用条件を満たした場合については、

利用条件を満たした以降から
3ヵ月間(かつ旅行期間中)が補償対象期間となる。つまり、事故に遭遇してから、クレジットカードを利用しても利用条件分(利用付帯分)は上乗せされません。

もし事故や損害など被害に遭遇したら…

保険金請求に様々な書類が必要になる

保険金を保険会社に請求する場合、様々な書類が必要になります。身分証明書のコピーなど帰国してからでも準備できる書類もありますが、現地でしか入手できないものもあります。事前にすべて把握しておくことは難しいのですが、証明できるような書類はすべて保管しておくと手続きがスムーズに進むはずです。以下に抜粋しておきます。

  • 公の書類をもらっておく
  • 保険金請求の内容によって変わりますが、事故証明書、遅延証明書、医師の診断書などです。

  • 支出を証明する書類は保管しておく
  • 治療費の明細書、領収書、レシートなど、実際どれくらいの費用がかかったのかが分かる書類です。

  • 現場の写真や損害状況写真を撮っておく
  • 主に損害事故に遭遇した時など、必須の申請書類ではありませんが、手続きをスムーズに進めるためにも重要になります。

速やかにクレジットカード会社に連絡

保険金請求での条件は非常に細かい上に、「原則必要」「場合によって必要」など状況によって異なるような記載も多くいため、すべてを把握するのは不可能です。
また保険金の支払いを決定するのは、クレジットカード会社(または保険会社)の判断になるため、速やかに連絡し、必要な書類をその場で教えてもらうことが一番大切です。旅行前に、連絡先だけは必ず確認しておいてください。