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アマゾンでめちゃくちゃ高評価で気になってました。

毒舌で爽快な本!

日本の悪習慣や問題点をバッサバサ切ってて、ここまではっきり書いてあると気持ちいい。批判しまくっている本かというと、そうでもなくって情熱や愛情も感じるから不思議。。地域活性やまちづくりに携わってる人の必読書でしょう!

では、木下斉さんの情熱や愛情のこもった毒舌っぷりをどうぞ。

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重要メモ

例えば、まちづくりのプロセスについて…

まちづくりは税金でやってもらうのが当たり前、と考えている市民がいまだに圧倒的。財政のことなど全く考えもせず、好き勝手に「あれをやれ」「これが欲しい」と意見だけは行政に言う。それが叶わないとなると、今後は「お役所仕事」「市長はアホだ」と批判する。あるいは批判を避けたい役所の側も、公共事業を業者に丸投げしてその場をしのぐ。これが本当に正しい”まちをよくしていく”プロセスなのでしょうか。

市民も悪いし、行政も悪いとバッサリ。
「これが本当に正しい”まちをよくしていく”プロセスなのでしょうか。」という問いには、心が動かされました。

これだけだったら、筆者の木下斉さん熱いなー!と終わるのですが、毒舌は続きます。

ふだんは「役人はバカだ」などとさんざん文句ばかり言うくせに、やはりまちづくりと言えば役所の仕事であり、頼りになるのは役所だと思っている人も少なくありません。役人に再生の絵を描いてもらい、あわよくば補助金がおりてくることも期待しているわけです。

と、地域活性化に携わる地元民に対しても、普段文句言ってるのに都合のよいときだけ役人・行政を頼るんじゃないよと喝。

木下斉さんは地域の不動産オーナーを中心とした自立型の地域再生支援をいくつもされてきているだけに説得力が違います。

よくある、まちづくりワークショップについて…

意見を出し合い、それをまとめて結果をプレゼンします。他のグループは、「素晴らしい」と絶賛します。もしくは「それはこうしたほうがいい」と修正提案をしたりします。さかんに意見が出て、盛り上がった勢いで飲みに行き、地域の未来について熱く語り合います。それは楽しいし、いいことです。

しかし、それで終わりなのです。
エンターテイメントとして面白いことは理解できますが、税金を使ってやることではありません。

各地で開催されている“まちづくりワークショップ“をエンターテイメントですよね?と一刀両断です。

なんとなくよかったワークショップって、その時に満足して翌日には忘れてますもんね。覚えてても「この前のワーク楽しかったなぁ」というくらいになりそう。

毒舌ばかりではありません。

補助金に頼らない自立したまちづくりの方法

補助金に頼った地域活性化は失敗する。
筆者の木下斉さんが訴えかけてくるのは、どのようにまちづくりをすべきか?住民が自ら事業を運営していく強烈な当事者意識と覚悟がどれほど重要か、失敗体験と成功体験を交えて訴えてかけてくれます。

具体的な進め方としては、従来の行政主導型のまちづくりではなく、アメリカで主流の不動産オーナーと連携したまちづくり。なぜ不動産オーナーと連携するのか、どこから予算をもってくるのか…など細かく紹介されています。

事業で稼ぎ、その利益でまちづくりに追加投資しなければ本当の意味での地域再生を実現できない。というメッセージが伝わってきます。

本の全体的な印象

最後はコレ。

官と民で「公」をよくしていくという発想に切り換えていく時に来ています。民間の力を基軸にしながら、「官」も従来の概念を捨てて、連携するのです。

地域活性化に取り組んでいる住民、自治体・役所、外部から支援している人…気分を害される人もいると思いますがみんなが読むべき本でしょう。