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電子書籍の普及で、公立図書館から本が消える

      2015/11/05

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公立図書館から本が消えてなくなるかもしれない。

「は?何言ってるの?」と思う方もいるかもしれませんが、本気です。

わたしの場合、Kindle(キンドル)で電子書籍を読みはじめてから普通の本を読まなくなりました。便利過ぎて紙の本を読めなくなったという方が正しいかもしれません。

お伝えしたいのは、電子書籍の普及に伴って公立図書館の存在意義や図書サービスのあり方について考え直す必要がでてくるということです。

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公立図書館で電子書庫サービスを

公共図書館の電子書庫サービスは存在する

2007年に千代田Web図書館で貸し出しをはじめ、堺市立図書館、三重県では志摩市立図書館、などすでにいくつかの公共図書館で電子書籍の貸し出しをしています。

日本では実証実験段階ですが、米国では9割を超える公共図書館が電子書籍を貸出に対応している状況なんですね。

運営コストを削減できる

近年、公立図書館もユニークになってきましたよね!

2007年に全国各地からの寄贈本でつくり話題となった福島県東白川郡矢祭町の「矢祭もったいない図書館」や、2012年にTSUTAYAを運営するカルチェア・コンビニエンス・クラブ株式会社を指定管理者として話題となった佐賀県武雄市の「武雄市図書館」が代表例ですかね。

これらは基本的に行政コストの削減です。

図書館は、まず建物と書庫を揃える必要があるので、それなりの投資が必要。さらに運営するとなると、建物の修繕、書庫の手入れ・入れ替えなどのランニングコストや人件費もかかるので、運用費用もばかになりません。潤沢に財源がある自治体は全く問題ありませんが、財政難に陥っている自治体には辛い状況です。

そこで、電子書籍を主にした公立図書館に転換する案はいかがしょう。

運営費用が圧倒的に安くなります。半額というレベルではなく、10分の1程度になるレベルかもしれない。極端な話、建物がいらなくなりますから。

公共性も高くなる

日中仕事をしていると図書館に行けないんですよね、閉館時間が早いから。
公共サービスは地域住民に幅広く・平等に提供できる方が良い。とするのであれば、電子書庫で貸し出した方が圧倒的に公共性が高くなります。

本を借りたいけど忙しくて図書館に行けない会社員・主婦・要介護者に対しても容易に本を貸し出すことができる。電子書庫に音声読み上げ機能も搭載されてくるだろうから、障害を持った方々への提供も容易になります。

これまで図書館をよく利用している人は不便に感じる人がいるかもしれませんが、その他大勢から見ると非常に便利になる。つまり、公立図書館で電子書籍の貸出されると公共性も高くなります。

今後の公立図書館

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もちろん公立図書館が電子書庫を貸し出すにあたっては課題もあります。
が…ココでは割愛します。「電子書籍貸出サービスの現状と課題 米国公共図書館の経験から」等の記事を参考にどうぞ!

公立図書館が消滅するよりあった方がいい

紙の本を読むべき、紙から学ぶこともある…など反発意見も出てきそうですが、地方自治体の財政が破綻するような時代です。財政難に陥った自治体は公立図書館を運営できなくなるかもしれないのです。

潤沢な予算があるのであれば従来通りの図書館を運営した上で電子書籍の貸出サービスをしたらよいと思いますが、財政が厳しい自治体であれば電子書籍を中心とした公立図書館への転換は魅力的です。

施設を多機能化・複合化して、図書館機能を残す

電子書籍の貸出を主にすると、場所もスタッフも大幅に削減できます。
大きな建物も不要になるので、図書館機能を含めて多機能化・複合化した施設を運営する流れになるかもしれません。

そうすると、子供向け絵本の提供や自習室や子供たちへの読み聞かせなど従来の図書館でしているサービスを提供も提供し続けることができますしね。あとは、電子書庫を読むための端末を貸し出したり、ダウンロードのためにWi-Fiを提供したり。

一言

出版社との問題、雇用の問題、図書館法の問題…簡単には進まないのが目に見えてますが、電子書籍の普及に伴って公立図書館の存在意義や図書サービスのあり方について考え直される日も近いですね。

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