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[津市活性化] 津ぎょうざの”まちおこし”に不足していたもの

      2016/05/11

津ぎょうざ

地元三重県で取り組んでいる津ぎょうざご当地グルメプロジェクトについて、愛情を持って批評させてもらっていいですか?

全国各地でやってるB級グルメでまちおこし…の三重県津市版です。

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三重県津市のご当地グルメ・津ぎょうざで町おこし

津ぎょうざ、美味しんです!

三重県津市内の学校給食ででていた大きな揚げ餃子、それが「津ぎょうざ」です。

津ぎょうざは、とても大きく通常の餃子の5倍くらい。皮がパリパリしてて、中身は肉や野菜がボリュームたっぷりで美味しんですよ。

小学生の子供たちに大人気のメニューで、ぼくも大好きでした!

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津ぎょうざご当地グルメプロジェクトなるものが発足

B級グルメが流行りだした頃、津市で取り組んだのが津ぎょうざプロジェクトでした。津市活性化の一つですね。

2008年津市げんき大学という市民団体が津まつりで、学校給食でしか食べられなかった津ぎょうざを商品化・販売。

予想を超える盛況があり、活動が加速し、津ぎょうざ協会というのもできています。その後、津市内への飲食店への呼びかけで一部店舗で津ぎょうざがメニュー化されました。

でも、成功してませんよね?

津市活性化/津市の中心市街地活性化/津市まちおこしの事例として取り上げ、あたかも成功したかのように紹介されてますが非常に違和感を感じます。

津市外から食べに来た人がいたとレポートされてますが、津市出身の方が大半でしょうし、事実そんなに売れていないでしょう。

目標設定が曖昧なんです

津ぎょうざを通じて津市をPR、他地域と交流…など、フワッとした内容と紐づけられて報告されてます。あたかも成功しているかのように。

内閣官房の地域活性化伝道師として活躍されている木下斉さん曰く…

従来、各所で「地域活性化」として行われてきた事業は、「よりよりまちに」などと曖昧なスローガンを掲げるばかりで、事業としての収支に厳しく向き合っていませんでした。これでは、実効性がないのも当然です。
(引用:稼ぐまちが地方を変える/木下 斉・NHK出版新書 ・2015年5月

これですね。

津市内の人が喜んでくれたのは、ひとつの成果。でもそれで満足してたらダメ

津ぎょうざを商品化して津市内の人が喜んでくれたのは、ひとつの成果です。(トライをしていないぼくが言うのもなんですが)

でも津市のまちおこし・津市活性化の視点でいえば、これで満足してたら今後の発展はないと思うんですよね。津市外の人・三重県外の人に買ってもらえる商品にしましょうよ。せっかくなら。

津ぎょうざご当地グルメプロジェクトで不足していたもの

船井総合研究所の調べによると、B級グルメの市場規模は1000億円弱です。津市のまちおこしの一環でB級グルメの開発をするのであれば、もっと貪欲にヒット商品を狙うべきなんじゃないかな?

売れた一番の要因は「懐かしかったから」

商品化前のマーケティングが不足してますね。

全国各地で開催されるB級グルメ大会で、人気なのは“脂っこいもの・ジューシーなもの・味の濃いもの”です。また、楽天市場などのネットショップ、都内の人気店となっている餃子や小籠包は、肉汁がたっぷりなものばかり。

その点、津ぎょうざは肉汁たっぷりでジューシーな食べ物ではないんですよねぇ..。つまり、そもそもヒットさせにくい食べ物を選定していました。

津まつりで販売して売れた一番の要因は「懐かしかったから」でしょう。津市内の人に評判がよかった=ヒットの可能性があると捉えたのであれば甘過ぎる。

もっとジューシーにするなど商品改良しておくべきだった

津ぎょうざは日本でのスローシティ提唱者である久繁哲之介氏がいう“地域経済を活性化するためだけに探しだした「無名の地域食」”にちかいと思います。

地域経済を活性化するためだけに探しだした「無名の地域食」を有名にしようと懸命に宣伝する。むろん宣伝するには金がかかる。しかし、コストが高い割には、宣伝効果は低い。
こうした経緯を市民は冷ややかに見ている。市民の目には、一部の産業者だけが豊かになろうとする「食のグルメ化・ブランド化」としか映らないからだ。
(引用:地域再生の罠/久繁哲之介・ちくま新書・2010年7月

ぼくは津市内の小学校に通っていたので、知ってますし大好きでしたよ。でも他の地域からみたら無名の地域食です。

市外・県外に食べてもらうことを想定し、餃子の中身をもっとジューシーにするなど商品改良しておくべきだった。ジューシーなB級グルメは人気が出やすいので。

揚げぎょうざだからジューシーにするのは難しいと思うけど…でもそういう難題をクリアしないとヒット商品は生まれないんですよね。

汚い写真が多くておいしそうに見えない

津ぎょうざを写真でみても全然美味しそうに見えないんですよね。。商品化後のプロモーション素材が不足してます。

グルメで戦略的にヒット商品を狙う場合、写真の「しずる感」がとても重要になります。食べてみたいと思ってもらえないと何も始まらないですからね。

写真で食欲をそそる訴求ができるかどうかで、津ぎょうざを買ってもらえる確率が大きく変わります。津ぎょうざは皮がパリパリ、中身が肉で詰まってる食べ物だから、普通にカメラで撮影すると「しずる感」を表現できないんですね。。

プロのフードコーディネーターや写真家に依頼したら、びっくりするくらい美味しそうに見える写真を準備できたはずです。

「しずる感」たっぷりで美味しそうに見える「津ぎょうざ」の写真を使ってPRしたら、もっと多くの人の興味を惹くことができたでしょう。

食べてもらえば分かる。という考え方は非常に危険で、買われなければ美味しい・マズいの評価すらもらえない。

津ぎょうざが失敗してる風に書いて、ごめんなさい

あんた誰だよ?何様だよ。と気分を害された方がいたらごめんなさい。

マーケティングだとかプロモーションで甘いところがあったとはいえ、津ぎょうざプロジェクトを推進した方はすごいと思ってます。少なくともぼくは活動に参加していないので、こんなこという権利すらないかもしれないです。

でも、なんとなく成功事例っぽく扱われている点が納得できないんですよね。今後の発展を自ら潰してるようにみえるんです。

商品企画開発は難しいもの

だから、無理に成功事例として扱わず、「ココがよかった、ココが悪かった」と、失敗要因を考えてほしい。せっかくチャレンジしたわけですから、振り返りを徹底にしないともったいない。
 
ということで、関係者の方がいましたら連絡ください。もっともっと状況を知りたいデス。

一度、津ぎょうざを食べてみたいという方は、まつぜんさんの通販サイトで全国発送されてます。どうぞ。

 

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